イースター・パーティは無事に終了。今日のわたしは遅刻はするし,忘れ物もするし,やっぱりちょっと元気が足りなくて,最初と最後の挨拶のスピーチも抜かしてしまったのだけど,ともかくも,みんなbig smileで帰ってくれたので,ほっーーーーと肩の荷が下りました。

いろいろと運のいいパーティでした。直前と直後に通り雨があったのに,荷物を運び入れ,運び出したときにも,ゲスト・ティーチャーがイースター・エッグを外に隠しに行き,子どもたちが戸外に出てエッグ・ハントをし終えるまでのあいだも,雨がしっかり止んでくれていました。わたしが貸し出し予約を忘れたCDプレーヤーは,全部ハケていたのに,4月から使用するため購入したという最新の機械(まだ備品番号さえつけてないもの)を借りることができたし,インドから一時帰国したFさんのパパが買ってきてくれたプラスチック製のイースター・エッグ(菓子が中に入っているもの)も過不足なくちょうどいい数だったし,ネットでレシピをみつけて特注しておいたホット・クロス・バンズも、多めかとおもっていたのにぎりぎり足りる数だったし,ハロウィーンとクリスマスで借りた部屋がふさがっていたために,前より2倍も広い会場を借りるはめになっていたのだけど,参加者の年齢がこれまでより低かったこともあり,かえってからだを動かすアクティビティを思い切り楽しめたので良かったし……。

何よりも、わたしのインフルエンザも大丈夫だったし。

うーん、普段の行いがいいのかしらん?

ところで、イースター・パーティはわたし自身が初めての経験。つきもののホット・クロス・バンズを食べてみたくって,上記のとおり、行きつけの泉が丘高校前のファンファーレさんに特注したわけですが,これがなかなかのヒット! 講師のEricも日本に来てから食べたのは始めてだけど、故郷で食べたのとほとんど変わりない感じだと言っていました。良かった,良かった……。教室の子どもたちが,自分たちで考えたフリ付でHot Cross Bunsの歌を披露してから,3時の窯で焼き上がったばかりのパンをみんなに配りました。(次のパーティでは,簡単な劇でも披露させたいものです。)

それにしても,目一杯ゲームやアクティビティを楽しみました。覚えているだけでも……。

  • のっけから(雨が降らないうちにと)戸外でEaster Egg Hunt
  • Egg Counting(見つけたエッグの数を報告させ,ついでに全部拾ってきたかどうかをチェック)
  • Jelly Beansを使ったGuessing Game(Jarに入れたJBの数のあてっこ)
  • Hopping Game(チーム対抗で一人ずつ割り箸のラダーを踏まないようにホップしていってはアルファベットを持ち帰り,“EASTER BUNNY”という言葉を先に作ったチームが勝ち)
  • ここでHot Cross Bunsの歌と実物配布。Snack Time
  • Easter Egg decoration(マーカーやstickersなどで)
  • Story Time(おまけの読み聞かせ付き)
  • Tail the DonkeyならぬTail the Bunny

Ericに読んでもらったのは、前にも紹介したこのポップアップ絵本。こちらもなかなかの評判でした。

Easter Egg Hunt (Pop-Up)

Easter Egg Hunt (Pop-Up)

そんなこんなで、万が一に備えてわたしが用意しておいたBingoやword gamesには手を出す間もなく、たっぷり2時間遊んで、子どもも大人も大満足。良かった、良かった。

蛇足ですが、上記の「おまけの読み聞かせ」というのは、じつは我が娘のvolunteerなのです。自慢話めいてるけど、ちょっといきさつを書かせてください。

発端は、今朝の今朝、わたしがメール・チェックしているときに、娘が“No, David!”を持ってきたことでした。この本は、以前、図書館から邦訳版を借りたことはあったものの、英語版を入手したのはつい最近。ちょっと思惑があって娘の目から隠しておいたのですが、娘はめざとく見つけ出すと、「わぁ〜!」と歓声を上げて、リビングに持っていってたのです。その本を仕事部屋にいるわたしのところに持ってきて、「ママ、聞いて」と突然言うのです。何だろう……と思ったのだけど、「いいよ」と娘に向き直りました。

娘はおもむろに標題の“No, David!”を読むと、すぐ下の作者名のところを指さし、「これ、何て読むの?」と言います。「by David Shannonだよ」と教えると、すかさず“by David Shannon”とくり返し、扉の言葉を読もうとしました。ここらへんでようやくわたしは、「ははん、わたしのよみきかせの真似をしているな」と気づいたわけですが、まあ、そんなこんなで1頁ずつ、ときどきひっかかりながらも、娘は読んでいったのです。“No, David!”や“Oh, David!”が読めたのは、まあ当然だとしても、“Come back here now!”だとか、“Go to your room!”のあたりも自分で読んだのは、ちょっと驚きました……なにしろ、娘が一人で英語の本を読んだのは、これが初めてのことだったのです!! そればかりか、この本(英語版)をわたしが娘に読み聞かせてやったことはまだ一度もなかったのです!!!

なのに、DavidではなくDavie(愛称)になっていたところを正してやったり、“Settle down!”という娘はまだ知らないはずの表現のところで教えてやった以外は、自力で読んでいくものだから、なんだか途中からドキドキしてきました。“The end”と言って娘が本を閉じたときには、「すごいじゃないの! I'm proud of you!」と思い切りbig hugしてやりました。娘も誇らしげでした……。そして、「この本、パーティに持っていっていい?」と言ったのです。いいよいいよ、持っていって飾っておきなさい、休憩時間にでもゲスト・ティーチャーのEricに、ここまで進歩したよと聞いてもらいなさい……といった気持ちでした。わたしのほうは。

ところが、パーティのsnack timeの後、娘がわたしに「“No, David!”、わたしが読んでもいいかな?」と言ったのです。「Ericに聞いてごらんなさい」と答えると、「何て聞くの?」と言う。「“Can I read this?”って、あとで聞いてごらんね」と答えました。この時も、「あとで」というのはパーティ終了後のつもりだったのです。

やがて……Story Timeとゲスト・ティーチャーが叫んだとたんに、娘は「おかあさん、おかあさん、David持っていっていい?」と、息せき切って戻ってきて、「“Can I read this?”だよね??」と、本をつかんで戻っていきました。おやまあとは思ったけれど、まだ「まさかね」という気分でした。ところが、片づけものをしていたわたしが次に気づいたときには、すでに娘は他の子どもたちに囲まれて椅子に座り、“NO! David!!”と読んでいたのです! 単語をひとつずつ指さしながら、読んでいくそのスタイルは、間違いなくわたしのよみきかせの真似っこ。ほほえましくって、うれしくって、誇らしくって……何とも言えない気分になりました。結局、ちょっぴりフォローを受けながらも、だいたいひとりで読み通すことができました。みんなに拍手されて、娘自身も満面に笑みを浮かべていました……。やったね!

おかげでわたしにも思ってもみなかった“思い出”ができました。はい、ご存じの方はご存じのこの本です。

No, David! (Caldecott Honor Book)

No, David! (Caldecott Honor Book)

買ってよかった……と、しみじみ。

Bravo, my dear!