サイトワードを学ぶ絵本

小2〜3のレッスンで、この春からSight Word Readersの豆本を作れるコピーアブルのドリルブックを使ってきた。絵本のほうは25冊セットで、1冊につき2つずつサイトワードを覚えることができる。

Sight Word Readers Parent Pack: Learning the First 50 Sight Words is a Snap!  25 Easy-to-Read Storybooks With Parent Tips and  Mini-Workbook Sight Word Readers: Everything You Need to Teach the First 50 Sight Words左は絵本セット、右はドリルブック

同じScholasticのHigh Frequencyシリーズと比較しても、非常に簡単な文章*1なので、学習歴のあるこの子たちにとって“全く初めて”の言葉はほとんどない。

ORTに次ぐ副々読本扱いで宿題中心に使ってきたこともあり、これまでは音読とサイトワードを「書く」ほうに重点を置いてきた。そしたら最近になって、簡単な絵本に出てくる言葉を組み合わせることで「言いたいことが言える」ことに、子どもたちが目覚めた。これを使って、自発的に文を作ろうとするようになったのだ。

……とはいえ間違いだらけ。そこで、文法的な構造を学ばせるために、各絵本のすべての文を一枚の紙に書き出してみた。文法構造が一目で分かるし、どこを言い換えれば「自分が言いたいことに使える」文になるかも分かりやすい。この文一覧は、CTPのフォニックス教材にヒントを得て作ってみたのだけど、なかなか使えそうだ。

子どもには、難しいことをどんどん記憶させるよりも、単純なことをくり返し入れていき、正しく使えるようにしたほうが良い。単語なんて、興味さえ持てば、いずれ自分でどんどん覚えるはずだ。(丸暗記を強制するのは最悪!というわたしの信念は固い。)以前ある人に、「子どもの覚える力を信じているんですね」と人に言われたけれど、実際、わたしは「子どもを育てる」というよりも、「子ども自身が育っていくのを助ける」という姿勢でいたいと思っている。(自発的な学びを促進する「環境」作りを重視しているとも言える。)

つたなくとも自分の思いを表現できるようになれば、英語を学ぶ喜びも意欲も倍加する。教室経営はうまくいかなかったけど、発話を重視しているこのクラスも、もうひとつのフォニックスを中心としたクラスも、ママたちの生活英語*2のクラスも、すべてとてもいい感じで進んでいる。

生徒がそれぞれに進歩していることが感じられる……それは、教える立場にある者として、とてもうれしく励みになることだ。Thank you!!!と、生徒みんなに感謝したい気分!

*1:だけどORT同様に、最後のページに軽い“オチ”があるところが気に入っている

*2:これを「英会話」と呼ばないのもわたしなりのこだわりの現われ。英語はあくまでも生活の中で使う“道具”であるはずだから。