また別のバレエの発表会

同じマンションの子が習っているバレエ教室の発表会を観に行った。前とはまた別のタイプ。モダンな創作ダンスとクラッシック・バレエの両方を教えている教室だった。全国コンクールに何人も入選しているそうで、実際、どの作品も、とても上手で見ごたえがあった。思わず娘をここで習わせたくなったけれども、あれだけの精度に仕上げるための練習量と、そのために犠牲にするものを考えて、冷静さを取り戻した。考えてみれば、送り迎えの労も増えるのだ。今のバレエ教室なら、娘一人で歩いて通える。

何であろうと、より良いものを娘に与えたい……というのは親心。だけども、親心を実現するにはさまざまな限界がある。昨日、いとこが東京の西町インターに子どもを入学させたと聞いた。ちょっとうらやましかったけど、ここにいては、インターナショナル・スクールで教育を受けさせることはできない。それも物理的な限界。親のお金も時間も労力も、すべて限界がある。

考えてみれば、英語もバレエもピアノも、我が家は同じスタンスで習わせている。当面はまず「好きになる」ことが先決なのだと。当人が本気で学びたくなれば、教室や先生を自ら選ぶようにもなるだろう。それまでは、とりあえず無理しない範囲で、基本を教えてくれるところで学べばいい。

詰め込むよりは、ゆったりと育てたい。そう思っていながら、つい欲張りになるのも、また親の業なのだが。