歌劇「終わらない夏の王国」明日が本番!

思えば2年前、ジュニア・オペラ・スクール(KJOS)のオーディションに娘を連れていった時には、「ヘンゼルとグレーテル」を演るはずだったのです。子どもはほとんど出ないオペラだし、少数精鋭で何人か選ばれて終わりかと思っていたら、なんと全員が入学することに。

やがて神田慶一さんが監督に就任し、子どもたち全員を使った創作オペラにすると方向転換。総勢70名ほどの子どもたちが、発声法から始まって、歌と演技と舞台のありかたをみっちり学んできました。そして、明日がいよいよ本番です。

昨夜、ゲネプロが終了し、帰宅したときにはすでに10時を大幅に回っていました。それなのに、娘は興奮さめやらぬ感じで、何を思ったかモーツァルトの伝記マンガを取り出してきて、読みふけっていました。

ここ数ヵ月間、親子二人で舞台の魔力にとりつかれてきたけれど、笑っても泣いても明日で終わり。

NHKMRO北國新聞北陸中日新聞等々でもご紹介頂いているようですが、単に「子どもたちのオペラ」といったノリの報道も見かけます。だけど実際には、総合的に、子ども目線でも、大人目線でも、じゅうぶん楽しめる作品に仕上がっていると思います。ストーリーはシンプルですが、子どもは出演する子どもたちの大人への反発や冒険心、不安、喜びなどを共有するでしょうし、大人は自分たちの子どもに対する接し方をはっと振り返る瞬間がありそうです。音楽的にも、旋律とハーモニーはけっこう複雑なんですが、その分、聞いていて飽きないから、お子さんはもちろん、音楽好きの大人も楽しめるかと思います。衣装や舞台展開も魅力的なので、お子さんの初オペラ体験にもいいですよ。

ちなみに前売り券の販売は今日までです! 指定席はすでに売り切れですが、自由席大人4000円、子ども2000円、明日の当日券はそれぞれ500円アップになります。金沢でこども向けオペラを観られるチャンスはめったにありません。お奨めします。