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日記が飛んでいたので最近読んだ絵本についてランダムに書いておく。
middle]Olivia . . . and the Missing Toy
この本の表紙は大げさだよな……と思わずにいられない。けっしてホラーじゃありません。中身はいつものOlivia。冒頭のサッカー・ユニフォームのエピソードは、何でここに出てくるのか理解しかねるけど、Oliviaファンには気にならないかな。
Oliviaを未経験の人は、次を先に読んだほうがOliviaの魅力が分かるはず。
Oliviaあるいは、こちらのサーカスで大活躍するホラ話も、わたしは大好き。ちなみに、谷川俊太郎さんの邦訳版では、オチの部分が抜けてます。
Olivia Saves the CircusOliviaは今や人気者だから、彼女をキャラクター扱いした小型ボードブックも出ています。上記を読んでOliviaを気に入ったママ・パパは、後に子どもにOlivia好きになってもらうために、誘導用のおもちゃとして与えておきましょう。(わたしの持論ですが、赤ん坊用のボードブックは“本”というより“おもちゃ”と心得ておいたほうが、親の精神衛生上も良いです。)
お次はバスを運転できなかったハトさんの話。
Don't Let the Pigeon Drive the Bus!
この作品の良さは、以前、読んだときには良さが分からなかったのに、今回は、けっこう笑えた。作者のMo WillemsはSesame Streetのアニメータだそうで、それを知ったら、ははんと来た。“あのノリ”なのね……。Pigeonがあれこれとおねだりするセリフと表情としぐさが、やっと噛み合った。
有名な『アンディとライオン』です。
Andy and the Lion (Picture Puffins)
いい話なのに……娘は表紙のライオンの絵を見ただけで「こわ〜い」と拒絶。いくら、怖くない話だと言ってもダメ。英文は見開きに1行〜数行程度と少なめで、よみきかせにはぴったりなので、ライオン好きのお子さんにはお勧めしたいです。うちも機会をみて再チャレンジしよう。
次も娘には絵柄がダメだろうなぁ……と思いながら、わたしが読みたくて借りてきたアフリカの民話の再録。
アフリカの“スパイダーマン”Kwaku AnanseにまつわるSpider Storiesとして知られる一群の物語が、どうやって生まれたか……に関する起源譚。絵は素朴だけど色遣いが微妙できれい。話のおもしろさにはぐんぐん引きこまれてしまいます。Ananseの物語では、無力な一人の男が知恵を使って大きなことを成し遂げる。クモ男って器用さを表わしてるのかしら? 一種の頓知ものですね。これもEarth Day用の絵本を探していて、表紙に惹かれて手に取った一冊。カルデコット・メダルがついていました。
カルデコットといえば、今日、とりあげた全員が受賞作家。とはいえ、上記Gail E. Haleyの"A Story A Story"は1971年の金賞だけど、他は銀賞です。正確にいえば、金色のマークがついているのは、カルデコット・メダルといい、その年のナンバーワン受賞作。次点の数作品がカルデコット・オーナー賞として銀色のマークをもらうようです。改めて金色メダルの作品リストを眺めていたら、以前紹介したHello Goodbye Windowくらいしか知らなかった。そういえば、あのLittle Houseだって銀色メダルだよね。銀賞は年に何冊くらい出るのかな。まだまだ読んでないいい本がいっぱいありそう……。奥が深いぞ、英語絵本。