シンデレラのパロディ
か弱いお姫様がたくましい王子様に助けられ、それで二人はいつまでも幸せに暮しましたとさ……といったストーリーばかりで育てたら、依存心の強い女の子になるんじゃないか……それを心配して、我が家ではいわゆる“お姫様もの”をできるだけ避けて育ててきました。だけど「女の子はこっち、男の子はこっち」とやたら区別をつけたがる保育園に通っていたため、結局はしっかり役割分担(?)を覚えてきてしまったんです。
つい先日は、Five Little Monkeysのもじりの手遊びをしているときに、お医者さん役に使おうと、手近にあったエプロンをしているぬいぐるみの羊さんをわたしが取り出したら、「女の子だからdoctorじゃないよ、nurseだよ。It's Sheep Nurse!」と叫んだので、親としてはけっこう複雑な気持ちに……。
そんなところに、しばし前に注文していた本が届きました。自惚れ姫と灰かぶり王子の物語です。
- 作者: Babette Cole
- 出版社/メーカー: Puffin Books
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: ペーパーバック
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“混沌”を人生のスパイスと見る*1作者の風刺に、娘がどう反応するかが楽しみ。いや、ちょっと早いかな?*2
水彩画だし、けっこう細かいところが多いので、よみきかせには向かないかもしれないけれど、多くの人に読んでほしい。とくにユーモア感覚とジェンダー・センシティヴネスを備えた方にお勧め。
*1:amazon.comのThe Bad Good Manners Book紹介文より
*2:土曜の朝、本の絵を見せながら日本語で筋をざっと説明してやったら、2冊とも、オチのところでぷふっと笑って、「お父さ〜ん、面白いよ〜!」と叫びながらリビングに持っていきました。よかった、よかった。