小学校の英語活動では絵本はオマケ?

このところ、いろいろ考え、調べてきたのだけど、日本の小学校英語でPBR(英語絵本よみきかせ)の位置づけが曖昧で、しっかり導入できていないのは、つまるところ「会話重視」の名の下に「読み書き」を先送りしたことに起因しているようだ。

文字や読み方を教えないままに行う「読み聞かせ」は、その場限りのものとして流れてしまいがちだ。たとえ、あとで同じ本を手に取ってくれたとしても、読み方を学んでいなければ絵だけ眺めて「分からない」と棚に戻すことになる。だから生徒の側に定着することがなく、単に「聞いたことがある」「面白かった」経験で終わってしまう。

逆に言えば、子どもに絵本の中身を定着させようと思うなら、単に読んでやるだけではなく、自分で読める方向に誘導していくことだ。そのためには、まずアルファベットや単語を識別できるようにし、サイトワードとフォニックスのルールを教えていくことになる。でも、そこですぐにワークブックやドリルやフラッシュカードに走る必要はない。いずれも「本」あるいは「物語」を通じて学ぶことができるのだから。

どうやら、わたしは何であろうと「丸暗記」は避けたいらしい……と苦笑してしまう。ある程度までは好みの問題だろうけど、自分なりの信念に基づいているところもあるので……しかたないかな。