児童英語を教える立場なのに

今日、小さなお別れがひとつあった。1歳の子を連れてわたしのママ向けセミナーに何度も足を運んで来てくれていた人が、遠くへ引っ越すことになったのだ。最後に「短いあいだだったけど、とても充実していた」とお礼を言ってくださったので、特に何が良かったの?と聞いてみた。

そしたら、わたしの英語いくじの捉え方を知って、ずいぶん楽になったのだという。よみきかせを初めとして、日常的な遊びのなかで学んでいけばいいと知ってほっとしたと言ってらした。何にしても、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、何歳まで、何ヶ月までにこれこれをしていなくちゃダメ!……といった強迫的な宣伝文句から、彼女たち親子を少しでも守ってあげられたのだとしたら、わたしとしては本望だ。

「もうこれでお別れ」と思ったら、最後にその子にもう一度笑ってほしくなっちゃって、前に喜んでくれた絵本を読もうとしたのだけど、もう眠いその子はさっぱりこちらを見てくれない。そこで、注意を喚起しようと、つい大きな声を出してしまったら……泣かせちゃった……しゅん。ママはこのブログ読んでるかな? ごめんねって気持ちを伝えたい。

やっぱり、子どもにはなにごとも無理は禁物だなぁ……と、反省させられたできごとでした。「決して強制しないことを親に強制する」……と、自分がセミナー引用していた言葉を思い出しました。「決して強制しないこと」は教師にも強制すべきですね。再度自戒……です。