ETJ石川のセミナーに参加

以前から定期的に参加できる児童英語教師の会がないかと思っていた。今日は大先輩のM先生(読んでくださってますか? いつもありがとうございます!)のご紹介で、これまでは何かと用事が重なって出席できなかったETJ(English Teachers in Japan)のセミナー会になんとか参加することができた。本日のテーマは、レベルの異なる子どもたちにどうやって教えるか。それだけでも興味深いのに、今日のスピーカーは、昨年、娘がSaturday schoolに通っていた白山インターナショナル・スクールの先生だったので、なおのこと興味深かった。先日出席した松香フォニックスセミナーとはさまざまな点で趣が異なり、その意味でも面白い経験だった。

本日の講師のお話は、かつて娘が受けていたレッスンをめぐる数々の疑問が解けたこともあり、その点では満足だった。自分のクラスに応用できそうなヒントもいっぱいもらった。でも、講師のおっしゃるような理想(ひとことで言えば、子どもの年齢や関心や英語のレベルに合わせて縦横無尽に対応していくようなレッスン)を実行に移すことは、今のわたしにとってのみならず、多くの日本人教師にも、いや、おそらく英語がネイティブの外国人教師にとってさえ(教える場が小学校であろうと、民間の塾であろうと)かなり難しいように感じた。もちろん、新米の日本人児童英語教師が英語を教えて20年のベテランのネイティブの先生と同じにはなれないだろうし、「英語でさまざまな教科を教えるインターナショナル・スクール」と、民間の英語塾、小学校の英語の授業では、求められている内容自体が違うので、必ずしもまねをする必要もないとは思うのだけど。

いろいろインスパイアされてきたので、それはいずれ書きたいけれども、ひとつ疑問に思ったのは「親はいったい何を求めて子どもに英語を学ばせるのか」ということだ。(それは、一人の親としての自分に対する自問でもある。)特に、英語を好きでもなければ、学びたいとも思っていないのに、「お母さんに行けと言われて来ている」子どものエピソードは、なんだか聞いてて辛かった。

なお、今日の出席者は、日本人の先生ばかりではなくnon-Japaneseの先生もけっこう混じっていた。とりあえず英語が共通語の場だったのだけど、日本人の(特に以前から知っている)先生に英語で話しかけるのはちょっと気が引けてしまう。以前出たOxfordの講習会でもそうだったけど、フィリピンの人たちはわりとグループを作りがちなんだけど、第三者が周囲にいる限りはタガログ語ではなく英語を使う。(だから横から話に割り込みやすい。フィリピン人だけで閉じていない。)そこらへんは、日本人も見習わなくちゃね……と、以前から思っていたのに、今日のわたしにはちゃんとできなかった。単純に、慣れの問題も大きいのだから(日本人同士も含め)英語で話をする場にもっともっと出なくちゃダメだよなぁ……と思う。

それにしても、今日の出席者はいわゆる“英会話スクール”の先生とはあまり出会わなかった。大手は自前の研修があるから、それしか出ないのか? 他のスクールの先生との交流を禁止している英語教室もあると聞いている。企業の利害を超えたところで、「同じ地域で英語を教えている先生同士」がもっとつながれればいいのにね……。

ところで、昨年、娘の小学校で英語の授業を見せていただいた(確かエジプト人の)ALTの先生がスタッフの一人として参加していたのに気づいた。互いに手を取り合って再会を喜んだ。ちゃんと覚えていてくれて、最近、娘のクラスに行ったときのことを話してくれた。それに、たまたま席が近かったフィリピン人の女性が、今度のハロウィーン・パーティに来てくれることになりそうで、うれしい。こうやって無理を押してでも出席すれば、人との出会いもあれば、刺激も得られる。あいかわらず忙しい毎日だけど、今後もできる限り出席していきたいな……。