金沢ジュニアオペラスクール(KJOS)レポート

今日はKJOSの親向け説明会だった。神田慶一監督就任時の説明会以来のことで、今年の中間発表に向けたレッスン体制の変化について村井幸子校長と事務局から説明があった。

「わたしたちが受けてこなかった教育が2つある」という。ひとつは「いい観客になる教育」であり、もうひとつは「納税教育」だ。

前者はこういうことだ。今の大人たちのマナーはなっていない。映画や演劇は大作主義がまかりとおっていて、本当にいいものを見極める目が育っていない。「いい観客になれなければ、いいパフォーマーにはなれない。だから子どもたちにはまず“いい観客”になることを教えたい」というのである……この話は、以前もおっしゃっていたので、うん、うん、とうなずきながら聞いていた。

次の納税教育の話は今回初めて聞いたのだが、なかなか面白かった。簡単に言えば、収めた税金がどう使われるのか、もっと意識すべきだということである。オペラスクールは、学校と塾の一直線を往復している子どもたちに“寄り道”を提供するものだが、それを子どものカルチャーセンターにしてはならない。学校教育でも、専門学校や塾でも“人間教育”はできない。多くの税金と人員を費やしているオペラスクールでは、社会の未来を背負っていく子どもたちを育てるために税金をつぎ込み、市民を巻き込んだ活動を行っていく。作家になりたい人は年に3万人もいるけれど、作家を育てようとする人は減っている。社会は循環しているのであり、子どもたちに「自分よりシャレた大人になってもらう」気持ちで関わってほしい。それが人間教育だ……言い方は違うかもしれないけど、だいたいこんな話だった。

言い換えれば、税金を投入して次世代の完成の育成を手がけているわけである。全国初の試みとして注目も浴びている。だからこそ、親も社会もぜひ協力を!

……実際、練習の日数も時間も大幅に増加。思った以上に本格的になりそうで、親のひとりとして、大変だぞ〜と思うのと同時に、ちょっとわくわくしている……。

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