英語のリズムと歌と

参加しているゴスペル・クワイアで発音に関してコメントを求められることがよくあります。その経験と大人用の英会話の発音やイントネーションを指導していて、有効だった方法を伝授しちゃいます。


Rain rain go away
Come again another day
Little Mary wants to play
Rain rain go away

……といったマザーグースの歌をご存じの方は多いかと思います。歌詞もメロディーも様々なヴァージョンがあるし、この歌だけでいろんなレッスンができるのですが、それは置いといて。今日、注目したいのは子音の位置です。この一行を一小節とし、一小節4拍で手を叩きながら、このうたの最初の行を「♪ソ〜 ミ〜 ソソ ミ〜」の音で歌ってみてください。リズムは「たん、たん、たた、たん」になります。

このとき、ソの音を出す前にRainのRの口の形を準備しておいて、歌の一拍目にrainのaiつまり母音をもってきてみてください。goについても、awayについても、アクセントのある母音(goならo、awayならay)を一拍目に合わせるのです。そうすることで、「ソソミー」の2番目の「ソ」の音は、awayの最初のa(アクセントのない弱い音)になります。

R−AIN R−AIN GO AWAY
__・   __・   _・ __・
♪ ソ〜    ミ〜   ソ ソ ミ〜 

↑上記、位置がずれないようにアンダーバーを入れていますが、それに深い意味はありません。「・」の位置に拍がきます。

歌ってみせれば簡単なことなんですが……言葉で説明するのは難しいなぁ。でもうまくいった人は、ただ平板に歌うより、ぐっと英語らしく聞こえたのでは?

英語のフレーズには、歌だけではなく日常会話でも、常にこの強・弱があるのです。この英語のリズムを身につけて、子音を前にだし、アクセントのある母音を強弱の強の一拍目に合わせていく(子音は先に出しておく)ことによって、ぐっとネイティヴの発音に近づくんですよ。うちの教室に来ているママたちや子どもたちは、様々なチャンツや歌、スキットなどを使って、このリズム練習をさりげなく導入していますが、楽しいし、けっこう効果があるようですよ。