オペラの有物フィッティングで合格!

本日は金沢ジュニアオペラスクール(KJOS)が8月22日に公演する「終わらない夏の物語」の衣装を担当するデザイナーの桜井麗さんと桜井久美さん親子が来沢し、縫製との打合せや、有物衣装のフィッティングなどを行いました。

KJOSのオペラは、これまで「銀河鉄道の夜」など子どものオペラや全国各地で市民オペラを制作された経験もある神田慶一監督の書き下ろし作品で、金沢で初演(premiere)されます。バックは金沢音楽堂のラフォルジュルネなどでも中心的役割を果たしているオー蹴るトラ・アンサンブル金沢(OEK)。

「でも、しょせん子どもの発表会でしょ?」とお考えの方……いえいえ、重要なソリストの多くをプロの大人たちが演じます。男性ソリストは三塚至さん、秋谷直之さんを迎えるほか、女性ソリストの石川公美さん、直江学美さんのお二人から、この2年間みっちり指導を受けてきた子どもたちの子どものたちの歌声やハーモニーの美しいこと! さらにこの春から子どもたちの親や市民からのボランティア(合唱やオペラ経験のある面々の多数含まれます)による約50名の大人合唱団フォレストもこのオペラのために新たに結成され、総勢百数十人の迫力ある合唱をお楽しみいただけます。

衣装もこのオペラの見所。衣装デザインを担当しているのはアトリエ・ヒノデの桜井麗さんで、そのお母様の桜井久美さん(スーパー歌舞伎の衣装で有名な方ですが、今回はなんと麗さんのアドバイザー的立場で参加してくださっています!)とお二人で、見応えのある舞台衣装を作り上げつつあります。本日はできあがっているor見つかっている衣装合わせに訪れたというわけです。

今回のオペラの衣装は新たにデザインされた衣装を一から縫い上げるものと、既製品のすでにどなたかの家にある服(これを「有物」と呼びます)を指定されたデザイン画に合わせて探し出すものに分かれます。わたしは後者の有物係を担当し、結果的に、本日のフィッティングでは桜井さんに「半分集まっていれば良しと思っていた。満点以上! 120点!」と言っていただけたように、ごく少数の見直しが生じた以外は、9割方の衣装にOKが出て、どっと肩の荷がおりました。

ところで、有物集めのためにニューズレターを発行すること、それをインターネットに掲載することの許可はすでに得ていたのですが、麗さんのデザイン画が載っているため、ネット上で公開してよいものかどうか迷っていました。ところが、今回の来沢で麗さん自ら「どんどん宣伝して見てもらってください」との許可を得たので、このブログからもリンクを張りました。いずれ縫製中の衣装も掲載することになるかと思います(これがまた凝っていて、とても可愛いんです!)。ぜひご覧になってみてください!

KJOSスタッフ・ニュースのURLはこちら

詳しい状況が写真入りで載っている金沢オペラクルージングクラブのサイトはこちら

音楽、衣装、舞台……と、すべて本物の初演オペラを金沢で観れるなんて、2度とないかも!?
すでにチケットぴあなどで販売が始まっています。「神田慶一」で検索するとうまくヒットするようですよ。

金沢ジュニアオペラスクール公演2009
歌劇「終わらない夏の王国」
作曲/指揮/演出:神田慶一

8月22日(土)午後3時開演
金沢歌劇座

管弦楽オーケストラ・アンサンブル金沢

前売り金額
SS席(指定)5000円
一般(自由)4000円
小中学生(自由)2000円

金沢にいてこの値段で本格的オペラに触れられるだなんてめったにないチャンス! お見逃しなく!!