小学校の図書ボランティア
今日は小学校の図書ボ(と呼ばれているらしい)の2年生担当の集まりがあった。いろいろ本をもっていったのだけど、先輩ボランティアさんの助言もあって、結局、Eric CarleのThe Very Hungry Caterpillar (Rise and Shine)とBrown Bear, Brown Bear, What Do You See? (Brown Bear and Friends)を抱き合わせにしては? ということに。
しかし、一晩寝てから振り返ると、ちょっと煩いかなぁ……という気もする。エリック・カールが苦手な子もいるかもしれないし、別の種類の本のほうがいいだろうか。いちおう、自分に任されているので、もう少し考えるか。
夕方に、図書館で赤木かん子さんのねえこの本読んで! (赤の巻)を借りてきた。とても教えられる本だ。
人に本を読んでやったり、お話ししてやったりすることの一番の基礎は、そういうことはすべてサービス業であるということです。
これはプロもアマチュアも同じです。
―中略―
一番の目的は「お客様に喜んでいただくこと」です。
―中略―
それを「本」に応用するとどうなるかというと、あなたが読んでやりたいと思う本を読んでやってはいけないということになります。(p.6)
「私がだ〜い好きなこの本をあの子たちに読んでやって子どもと喜びを分かち合いたい」ではなくて、「これを見せたらあの子たちがどんなに喜ぶかしら」と考えるべきだと、赤木さんはおっしゃいます。
また、「元気が出て、生きててよかった!と思える本を読みましょう」という小見出しの下では、こんなことも言っています。
そうしてとりあえず、今の日本の状況を考えると「死」と「自己犠牲」がテーマの本は、やめておいたほうが無難です。
―中略―
大部分の日本の子どもたちは「人に尽くす」まえに「自分を愛し、大切にする」ことを教わるべきだと私は思うので。(p.8)
同感です。
「自分の子どもに読んでやる」人へのアドバイスにも、目を開かれました。
一番大切なことは、子どもが読んでもらいたい本、子ども自身がおもしろいと思う本、を読んでやることです。
―中略―
子どもと自分は違う人間です。自分と同じ本が好きな大人にだってめったに出会えないものでしょう。ましてや、子どもとは――。
―中略―
ときどきは自分がとても嫌いで子どもが大好きな本をわざと読んでやってください。子どもはあなたがその本を嫌いなのを知っていますから、それはあなたが犠牲を払うことだ、というのを知っています。子どもが好きな本を否定するのはその子の一部を否定するのと同じですから、親が嫌いな本を読んでくれると、自分をまるごと受け入れてくれたと感じてとても喜んでくれます。(p.11)
赤の巻の本に続いて、小学校の学年ごとに本のアドバイスをしたシリーズもあります。