秋に移転しそうです

この秋、教室だけではなく自宅ぐるみで移転する可能性が浮上しています。娘が転校せずにすむ範囲で、レッスンに使える部屋を確保できる物件をあたっているところです。

もともと、昨秋に教室開設を思い立ったとき、自宅の分譲マンションでは規約のために営業活動ができないと知って、やむなく家の近くの部屋を教室用に借りました。しかし、半年以上家と教室を往復してきて、効率が悪いだけではなく、体力的・資金的にも、家族のためにも良くないと感じるようになりました。自宅と教室のあいだで、毎日、重たい本や書類を持ち運んでいたせいか、このところ何度も腰を痛めています。それ以上に、母親の視線でもって、常に「より良いものを」求めていくわたしのやりかたでは、「やりかたの決まっている」フランチャイズの教室を維持してはいけないと痛感するようになりました。

わたしは、何よりも自分の子どものために、より良い英語の学び方・学ばせ方を常に追求してきました。決して「教え込む」のではなく、子どもが自然に、自発的に、“本物の”英語を身につけていけるような「英語環境作り」に努めてきました。わたしのレッスンも、その延長線上にあるということが、自分の子ども以外に教えてみてよく分かりました。一種独特なわたしのやり方を信用してもらうためには、まずわたし自身を信用していただくしかありません。人に信用していただくためには、いくら「宣伝」ばかりしていてもダメで、行動が伴わなければなりません。わたしはこの土地ではまだまだ新参者です。信用されようと思うなら、もっともっと地域の中に出て行き、貢献していくしかありません。

移転することになったら、いったんフランチャイズの「こども英語教室」の看板はおろすつもりです。*1移転後も、今教えている生徒さんのレッスンは内輪で続けることになりそうですが、他に、もともとやりたかった親子英語サロンや、子どもたちが自由に遊べるプレイルームを充実させていきたいです。(自宅だと開きやすくなります。)英語絵本のよみきかせ、勉強会や読書会、できれば翻訳工房なども……「教室の家賃」が発生しなくなれば、稼ぐことに汲々する必要がなくなるし、時間もできるし、もっと自由に動けるようになるでしょう。

そのほうが性分に合っているような気がしてなりません。もともとわたしは「英語塾」向けじゃないのですね。わたしが「週に1回、教室に通うだけじゃダメ」だとつい口にしてしまうのは、塾経営者としては営業戦略上正しくないのでしょうけど、わたしは心からそう信じているから、嘘はつけないのです。

わたしは「英語いくじ」をしてきた一人の母親です。その基本に戻って、今後はやっていきたいなと思っています。

*1:理由のひとつは、最近リニューアルされた教材自体が、わたしの教え方にはそぐわないものになってしまったからです。