次の一歩

小3の生徒が今日を最後にレッスンをやめました。塾やおけいこ事でとても忙しくしている子で、以前からわたしのレッスンに来ても疲れきった表情をしているので心配してはいたのですが、ついにどれか一つやめなければならない……という状態になって、わたしのレッスンに来る前からやっていたK式の塾の英語のほうを続けることをお母さんが選んだのです。そのお母さんいわく、わたしのレッスンは、K式とも、他にいろいろ見てきたどの英語塾とも「全く別物」で、「すばらしいレッスンだとは思う」(と、お世辞かもしれませんがおっしゃってくださいました)けれども、「今は総合的に考えてこちらをお休みしたい」とのことでした。

「お休み」……ですか? なぜ今のタイミングで? 以前、英語は「使うもの」ではなく「勉強するもの」だったこの子が、この半年間で英語を楽しいと感じるようになり(当人が言っていました)、率先して手を挙げるようになり、ようやく口が開くようになったことを喜んでいた矢先なので、あまりにもったいないし、わたしとしてはとても残念なのですが……どうしようもありません。

いろいろ思うところはありますが、これ以上は心配と愚痴ばかりになってしまうので、やめておきましょう。この子がやめたという事実を受けて、今後のレッスンをどのようにするかを考えていこうと思います。

わたしのレッスンは、定型のものを順にこなしているのではなく、来ている子それぞれにとってのベストをどう組み合わせるかを念頭に組み立てているので、生徒が一人欠けるだけで、水曜クラスのありようはがらりと変わってしまいます。今後は少なくとも、簡単な英語でいいから「口にさせること」を中心に据える必要はなくなるし(残された2人は、けっこうおしゃべりです)、その子の都合に合わせて比較的遅い時間帯にしていたレッスン時間も(もしかしたら曜日も)変わるでしょう。残されたうちの娘と帰国子女の子は、二人ともけっこう耳ができているので、これまで以上にチャンツや歌を使っていけそうです。おまけに帰国子女の子のほうが、土曜日に始めたフォニックスの指導も受けたいと言ってくれたので、娘ともどもオーラルと読み書きの二手から教えることが可能になります。これは大きな強みです。(本当は、土曜日にフォニックスのクラスだけ受けている子のほうも、もう一日レッスンができればいいのですが……家が近くないこともあり、平日に通うのはなかなか難しそうです。)

とはいえ、レッスンのありようを全面的に改定するのは、名実共にアルクの教室ではなくなる9月以降にするつもりです。*1また8月は休みが多くレッスンが飛び飛びになってしまうし、その中で子どもたちにひとつの達成感を与えたいという気持ちもあって、8月の水曜日はお盆の週を除いて英文Diaryの書き方を中心に据えた特別レッスンを行うことにしました。

この特別レッスンについては、塾や学校で英語を既に学んでいて、アルファベットを書ける小学生以上のお子さんでしたら単発受講も可能としますので、興味のある方は気軽にお問い合せくださいネ。

それにしても……長い一日だった。やめる子にとって学習が途中になってしまうサイトワード・リーダー・シリーズの既修部分をタイピングして渡そうと、早朝からがんばったからね。娘につきあって出ているラジオ体操の時間までにはどうにか間に合わせられたので、良かったけれども。それ以上に大変なのは、来週末が締切の英文レポート6本だ……でも、このところ疲れがたまっているし、また倒れたら元も子もないので、今日はもう寝ることにしよう。明日もラジオ体操があるのだし。

*1:前にも書いたけど、今後のスクールを単なる子どもの「英会話教室」にするつもりはありません。