音と意味が結びついている子どもたち

今日のレッスンでは、これまでサイトワード・リーダーで学んできたことをレビューした。挿絵の多いリーダーでは、子どもたちがどこまで言葉を読んでいるのか、絵をヒントにして暗唱しているのかの判断がいまひとつつかなかったので、絵本のテキストだけワードで打ち直したプリントアウトの形で読ませてみた。

すると、予想以上に単語を読めていないことが判明した。さらにそれを書かせてみたら誤記だらけ。この種のリーダーは、ほぼ完璧に“読んでいる”ように見えた生徒たちだが、実態は、どうやら絵を見て意味を理解し、それに対応する“音”をrecallしていたらしい。さらに驚いたのは、giraffeとか、hippoといった言葉はともかく、myやusといった言葉を文字だけでは読めなかったことである。(usに至っては概念もあやふやで、「“みんな”のこと?」と質問してきた。)

耳ができているこの子たちについては、来月のレッスンから少々スタイルを変更して、従来よりリーディングとライティングの配分を高めて多少お勉強チックに移行しようと考えていたが、やはり潮時だったのかもしれない。彼女たちのなかで結びついている音と意味の世界を、文字や文章の世界とつなげていく方向に導いてやりたい……のだけど、ともかくも時間がない。宿題のドリルで何をやらせ、どの程度にするか、悩みに悩んでいる。