小学校低学年から英語

このところ小学校英語の導入について議論が盛んになりつつあります。おおざっぱに言って、「日本語がしっかりしてから学ぶべき」という意見と、「早く始めたほうがいい」という意見に分かれるわけですが、何をどう始めるのかによるよなぁ〜と思って見ています。

わたし自身は、どちらかといえば後者なのですが、かといって小さい頃から「英語を教え込む」ことには断然反対です。丸暗記、テストなどで子どもに英語を詰め込むのは、最悪だと思ってる。

子どもの「学び方」が大きく変わるのはだいたい小学校3〜4年生の頃なので(もちろん個人差がある)、そこらへんを境目として教える内容や教え方を変えるべきだと、わたしは見ています。それ以前は、とにかく「英語に触れる」チャンスを増やすことを重視。特に「聴く機会」、「英語に反応して動く機会」を増やすのがいいと思います。そうした「機会を増やす」ためには、子どもたちが自分から積極的に英語に触れたがるようにさせなければならない。子どもたちが、自分からどんどんやりたがることといえば……もちろん、「遊び」が一番。

昨日のレッスンでも、子どもたちは教室に来るなり、「今日はゲームする?」と聞いてきました。前にも書いたとおり、ここ数週間、子どもたちは飽きもせず、毎回、Go FishやCircle Game、I Spyをやりたがります。おかげでずいぶん単語が増えたし、単数/複数も間違えないようになってきました。Circle Gameでは、サイトワードをどんどん覚えています。単調でつまらないドリルの代わりに、チャンツのリズムに乗って遊び感覚であてていくと、「難しい!」「速い!」と悲鳴をあげながらも、「おもしろい!」「もっとやりた〜い!」「今度はわたしが質問する!」となる……こちらとしては、内心にんまり。

Let's Goと平行して、ゲームで表現やボキャブラリーを増やし、絵本でフォニックスを学ばせて音読、単語ゲームでライティングを導入……といった形で今は進めているんですが、子どもたちの学習パターンが変わる1、2年後までには、けっこうな英語力がついていると思うので、今からその後が楽しみです。

ただし悩みは中学英語。せっかく小学校で楽しく英語を学んできた子も、がちがちの文法主義で萎縮してしまうという話をあちこちから聞いているので。それでも、全国的に小学校英語が導入されれば、少しは中学・高校英語も変わっていくのではないか……と思うのですが。甘いかな?