金沢ジュニアオペラスクール中間発表会 

昨日の公開ゲネプロに引き続き、本日、午前・午後の2回の公演を終了しました!

「ボクらの歌がオペラをつくる」〜75人の子どもたちによるオペラの冒険エピソード1〜
指揮・演出 神田慶一

今回は来年の本公演に向けての折り返し地点として、歌・踊り・劇の組み合わせで、神田監督就任後、4ヵ月間の練習の成果を発表しました。

ひとことで言うなら、結果は大成功! 神田監督の才能と熱意と厳しい指導、それにしっかり応えた子どもたち、陰になり日向になりながらそれを支えた親たちの活躍、陳腐な言葉になってしまうけど、ほんとうにすばらしかった。感動的でした。

とはいえ、この成功は、まずはやっぱり監督のお手柄なのだと思います。ただの「合唱の発表会」を想像していたら大違い! 1人〜75人全員の子どもたちを自在に配置して、歌、台詞、踊り、身振りで“表現させる”あたりは、本当にお見事! お金をかけずにちょっとした工夫の数々を重ねることで次々と場面を展開させていくのもさすがです。劇仕立てでオペラの成り立ちを紹介するとともに、オペレッタやミュージカルなど、他の近いジャンルとの違いを説明するという趣向も、来年の導入編としてぴったりでした。講師陣によるオペラの名曲の独唱をスポット的に織り込みながら、四季折々を愛でる日本のうたを子どもたちが歌い上げていくパートでは、日本語のうたのすばらしさを再確認させられました。シンプルな道具と照明のマジックも効果的で、まさに「魅せられる」舞台でした。おまけに、来年の本格的なこどもオペラへの期待につなげていく……という筋書きもなかなか! しめくくりの一曲として披露された、来年のオペラの中で使われる新曲も感動的で、あちこちで目を赤くしている観客が見かけられました。

後に監督は、オペラという大きなものを様々な人びとと「一緒に作っていく」ことの大切さ、すばらしさを語ってらっしゃいました。もちろん、まだまだこれからの部分も多々あるのですが、わずか4ヶ月でここまで子どもたちを大きく成長させてくださったことには、親のひとりとして心から感謝しています。それと同時に、来年の本公演がとても楽しみです。

なお中間発表の様子やスクールの今後の動きについては、オペラクルージングクラブのブログに随時更新されると思いますので、ぜひご覧ください。