MATメソッドの応用
この日曜、MATメソッドの研修のために、はるばる東京まで出掛けてきた。
MATメソッドはご存じの方はご存じ、アメリカ生まれの仲田利津子先生が開発した児童英語教授法で、MATとはModel-Action-Talkの略である。先生がアクション(ジェスチャー)と共に英語表現のモデルを示し、生徒がそれを真似して練習し、生徒同士で対話させるようにもっていくのが基本。
このメソッドは、共に仲田先生監修である英会話テキスト“Let's Go”*1やアルクのBコース*2で採り入れられている。
オールイングリッシュで行われたこの研修は、じつに盛りだくさんの内容。仲田先生やIIEECのスタッフのテンポのよい授業に乗せられて楽しんでいるうちに、とんでもなくたくさんのことを学ばされ、はたと気づくとくたくたになっていた。
今日は、この研修後、初めてのレッスンだった。以前からできるだけ生徒自身に発話させるよう私のクラスでは努めていたが、「授業時間の8割を生徒にしゃべらせる」ことを目標にする仲田先生の教えを守ろうと思うと、まだまだ生徒の発話は足りない。そこで今日は、新しい表現を入れるのは控えて、これまで学んだ表現のレビューを中心にして、生徒同士にたっぷり話させるようにしてみた。
やってみて……まだまだ子どもたちがDo you...? とCan you...?の文を区別できていないことに気づかされた。考えてみれば当たり前だけど、質問に合わせて自分の頭を働かせ、適切な答え(Yes, I can.ではなくYes, I do.など)を選ぶことはまた別の話だ。“Repeat after me.”に続いて教師の言葉をオウム返しに言わせるだけでは、そこを見落としてしまう。
「生徒に英語で考えさせる」ことがMATメソッドの目的。この指導法をきちんとマスターできれば、子どもたちの会話能力はぐんと伸びそうだ。(仲田先生のフラッシュカードさばきの見事さは、短時間で子どもたちに効率的かつ効果的に英語をインプットするのに大いに役立っている。一枚一枚ただめくって丸暗記させるのとは全然違うのだ!)
今回の研修は6月と7月のあと2日間、全4回出席し、レポートを提出すれば、英国オックスフォード大学とIIEEC英語教師トレーニングセンターから終了認定証が授与される。*3
東京までの往復は体力的にも金銭的にもしんどいけれど、わざわざ行くだけの価値が十分にある内容だった。イギリスまで送られるという英語のレポートも、がんばらなくっちゃ!