児童英語の大御所のひとりであり、アルクの高学年コースの監修者でもある松香洋子先生のお話を、先日、講習会で聞いてきました。その後に読んだ『発想転換の子ども英語』の冒頭で、先生はこれまでこだわってきたこととして、次の4つを挙げています。

1 まずは質(Quality)

  • 本物(authentic)であり、自然で、よく使われている英語をインプットすること。
  • 文法的に可能(possible)より、多くの人がそのように使っている(probable)なものを優先。
  • 英語の入門期では、特にリズムのはっきりした歌やチャンツ、絵本、英会話の決まり文句を導入する。

2 次に大切なのは量(Quantity)

  • 英語は多量にインプットされることで初めて習得可能。
  • 楽しく多量のインプットができる方法を工夫する。
  • アウトプットをあせらず、まずはまねさせる。「まねることは学ぶこと」

3 やりとり(Interaction)ということ

  • コミュニケーションに使える英語を習得するには、実際に使ってみる、他の人とやりとりしてみることが不可欠。
  • 意志を通じさせようとする意欲が大事。
  • コミュニケーションを練習できるゲーム、人前での発表。

「遊びは学びであり、体験の積み重ねが子どもにものごとを学ばせる」

4 結局のところ通じるか(Tsuji-bility:通じビリティ)ということ

  • 「密室英語」になっていないか常にチェックする〜特別な場で、特別な人の間だけで通じる英語ではいけない
  • アウトプットをあせらず、基礎、基本をきちんとすることが大切


要するに……

たくさんの英語を聞いて
ひたすらまねて
アウトプットをあせらないで
幼児、小学生、そして中学生の間に英語のリズムを体感し
チャンク(決まり文句)を覚える!

〜p.vより

発想転換の子ども英語

発想転換の子ども英語


松香先生が日本に紹介されたフォニックスの導入や、英語でディベートできる15歳を作るというそのお考え方にも共鳴するところが多々あるので、また書きますね。